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ブラック企業大賞とは2012年から始まった、その年一番のブラック企業を決める不名誉な大会です。
というわけで今回は
- ブラック企業大賞とは
- ブラック企業大賞2018
- ブラック企業について
この3点を中心に解説していきます。
では以下に参りましょう。
あなたの勤めている会社はノミネートされていませんか?チェックしてみて下さい!
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「ブラック企業大賞」とは
ブラック企業大賞とは、2012年に始まったブラック企業を実名で公表する不名誉な大賞のことです。
従業員に対して過労やサービス残業を強制したり、パワーハラスメントなどが、問題視されている企業の頂点を決めるという企画になっています。
多くのノミネートされた企業の中から、総合的にワースト1位となる企業が大賞となります。
運営主体は「ブラック企業大賞企画委員会」であり、労働組合役員やNPO法人の代表、作家、弁護士や大学教授などで構成されています。
- 古川琢也(ルポライター)
- 白石草(NPO法人OurPlanet-TV代表)
- 河添誠(首都圏青年ユニオン青年非正規労働センター事務局長)
- 佐々木亮(弁護士)
- 川村遼平(NPO法人POSSE事務局長)
- 松元千枝(レイバーネット日本)
- 内田聖子(アジア太平洋資料センター〈PARC〉事務局長)
- 須田光照(全国一般労働組合全国協議会東京東部労働組合書記長)
- 水島宏明(ジャーナリスト・上智大学教授)
- 竹信三恵子(ジャーナリスト・和光大学名誉教授)
- 土屋トカチ(映画監督)
- 【過去の委員】印鑰智哉(メディアアクティビスト)
「背景や社会構造の問題を広く伝え、誰もが安心して働ける環境をつくること」を目的としてます。
ちなみに、2012年の開始以来、例年授賞式には受賞企業を招いていますが、授賞式に出席した企業はゼロです。
ブラック企業大賞2018
ブラック企業大賞2018年ノミネート企業、大賞企業を紹介していきます。
まず、ノミネート企業は以下の8つの企業。
- 株式会社ジャパンビバレッジ東京
- 株式会社日立製作所・株式会社日立プラントサービス
- 株式会社モンテローザ
- ゴンチャロフ製菓株式会社
- 財務省
- スルガ銀行株式会社
- 野村不動産株式会社
- 三菱電機株式会社
名の知れた有名企業も多くノミネートされています。
気になる大賞は…!!
【大賞】三菱電機株式会社
同社では、男性社員5人が長時間労働が原因で精神障害や脳疾患を発症して2014~2017年に相次いで労災認定されていたことが発覚。
5人はシステム開発の技術者か研究職で、そのうち2人は過労自死しており、3人には裁量労働制が適用されていました。
日本の労働法制で採用されている労働者が雇用者と結ぶ労働形態の一種。労働時間と成果・業績が必ずしも連動しない職種において適用され、あらかじめ労使間で定めた時間分を労働時間とみなして賃金を払う形態である。
裁量労働制が適用された3名の中には、過労自死した社員も含まれていたのです。
長時間労働による過労死という深刻な事故を起こしながら、再発防止すらせず、4年間に2人もの過労自死を出したことは極めて重大。
短期間に長時間労働を原因とした労災が、5件も認定されたことも異常な状況です。
こんな大手の企業でもブラックな実態があるのが驚きですよね。
裁量労働制が悪用されるケースはブラック企業あるあると言っても過言ではありません。
労働者にとって優遇されるはずの制度を悪用し、改善に努めない企業気質、2017大賞です。
「特別賞」「市民投票賞」「有給ちゃんと取らせま賞」
「特別賞」は、数百名のフィリピン人技能実習生を不正に働かせ、技能実習生の在留資格の更新ができないことを理由に、99名を解雇した、株式会社日立製作所・株式会社日立プラントサービス。
「市民投票賞」は麻生議員の『セクハラ罪という罪はない』で市民の反感買ったを財務省が受賞。
「有給ちゃんと取らせま賞」は「有給チャンスクイズ」でメディアを騒がせた、株式会社ジャパンビバレッジ東京が受賞。
以下で詳しく解説していきます。
ブラック企業大賞2018ノミネート企業
ここでは、大賞には至らなかったものの、ノミネートされた企業一つ一つ詳しく解説いていきます。
なぜ、ノミネートされたのか確認してみて下さい。
では以下に参ります。
株式会社ジャパンビバレッジ東京【有給ちゃんと取らせま賞】
同社は、2017 年末に労働基準監督署により「事業場外みなし労働時間制度」の違法適用を指導され、違法な長時間残業があったとして是正勧告を受けました。
労働基準監督官が労働基準法に違反している事案について勧告を行うこと。
この労働者の残業時間は月100 時間を超えていたという。
しかし、同社はこの制度を違法適用したことで、1日10 時間を超える自動販売機の補充などの労働に対して、7時間45 分の給与しか支払っていなかったのです。
また、ある支店の支店長がクイズを出し、正解者にのみ有給休暇の取得を認める「有給チャンス」とよばれるパワハラの存在も明らかとなり、メディを賑わせました。
有給休暇の取得は労働者の当然の権利です。
「クイズに正解すること」をその取得条件とすることは法律違反になります。
この「有給チャンス」問題に関連して、同社の複数の管理職が処分されました。
社員をおもちゃのようにしか考えていない卑劣な行為です。
有給を取るな!と直接言えば問題になるのでこのように遠回しに有給は取れないという事実を突きつける会社…。
ブラック企業の中のブラック企業です。
ちなみに「有給チャンスクイズ」は正解を出すことのできない問題がわざと出され、誰1人正解できなかったようです。
株式会社日立製作所・株式会社日立プラントサービス【特別賞】
2013年に新卒入社した20代の労働者が、日立プラントサービスに在籍出向中、精神疾患によって労災認定。
この労働者は富山県の工事現場で設計・施工管理監督をしていたが、月100時間を超える長時間残業が頻発し、最大で月160時間を超えていた。
さらに所長から「いらない」「着工まで不要」「目障りだから帰れ」「仕事辞めてしまえ」などの暴言を受け続け、労働時間を勤怠記録に記入する際には「考えてからつけるように」と言われ、労働時間の過少申告に追い詰められた。
これらの長時間労働やパワハラによって精神疾患を発症した。
さらに、同社では数百名のフィリピン人技能実習生を不正に働かせていたとして、法務省が外国人技能実習法違反の疑いで同社を調査しています。
ブラック企業は労働者を駒のように扱いますね。
大手企業の方がその傾向にあるように思います。
株式会社モンテローザ
株式会社モンテローザは「白木屋」「魚民」「笑笑」「目利きの銀次」「山内農場」などの居酒屋チェーンを展開する外食企業です。
2017年6月、福岡県福岡市で運営する「わらわら九大学研都市駅店」の店長が開店準備中に倒れ、致死性不整脈で亡くなりました。
遺族の労災申請を受けて福岡中央労働基準監督署が調査したところ、男性が亡くなるまでの3カ月間の時間外労働が、過労死ラインとされる月80 時間に達していると確認され、労災と認定されたのです。
モンテローザでは各店に勤怠管理ソフトを導入しており、亡くなった男性も記録上は週に2 日休み、休憩も取れていることになっていた。
しかし、このソフトは一種の「労基署対策」であり、実際はサービス残業や休日出勤、休憩なしの労働がまかり通っていたという。
男性は生前、友人とのLINEで
「15 時から深夜3時まで勤務。それから6 時台の始発まで帰れず、8 時前にやっと帰宅。そのあと12 時には起きないといけない」
「地獄です」などと漏らしていたそうです。
もっと早くに対処できなかったのか、悔やまれる一件ですね。
ゴンチャロフ製菓株式会社
ゴンチャロフ製菓株式会社はチョコレート・焼き菓子などの洋菓子の製造販売及び喫茶経営を手がけています。
2016年6月、工場に勤務していた当時20歳の男性が電車に飛び込んで自殺。
これが、長時間労働と上司によるパワーハラスメントが原因として、2018年6月に西宮労働基準監督署により労災認定されました。
報道によると、チョコレート製造などに携わっていた男性は、廃棄品は牧場に回されることから、ミスをすると「牛のえさ、作りに来とんか」と責められていたそう。
辞意を申し出ると「お前の出身高校からはもう採用しない」と叱られるなど、上司からパワハラを受けていたそうです。
長時間労働とパワーハラスメントによって、20 歳の若い命が奪われるという痛ましい事例です。
財務省【市民投票賞】
財務省は、国家予算の編成などを担う省庁の1つで、行政の中枢に位置付けられる国の重要機関です。
当時、財務省の事務方のトップである事務次官が、女性記者に対して、取材中に性的な言動を繰り返していたことが報道されました。
同省の最高責任者である麻生太郎財務大臣は当初
「事実関係の確認には双方から意見を聴くべきだ」
などとし、被害女性に名乗りでるよう促す一方で、事務次官がはめられた可能性などにも言及した。
その後、財務省は顧問弁護士に調査を委託。
同月27日の記者会見で、事務次官によるセクハラがあったと判断したことを発表。
この過程で麻生大臣は、日本には「セクハラ罪という罪はない」と発言しました。
セクハラ行為を防止することが第一であるはずが「男を番記者にすればいい」などと女性記者を排除するような発言もあった。
健全な民間企業はセクハラなどのハラスメントをなくそうと努力しています。
それにも関わらず、政府で起きたセクハラ事件に対して、その対応があまりにもひどいですよね。
悪影響は大きく、民間企業ではありませんが特別にノミネートされました。
スルガ銀行株式会社
スルガ銀行は静岡県沼津市に本店を置き、東京ほかの大都市でも営業展開していた地方銀行です。
同行では、今年5月に破産手続開始が決定し破綻した不動産会社「スマートデイズ」の勧誘のもと同社のシェアハウスに投資していた一般投資家らに不正な融資をしていたことが判明しました。
これにより、社員達に過大なノルマを押し付ける一方、達成できない人に対してはパワハラを行っていたことが発覚。
第三者委員会ではスルガ銀行の全行員を対象にアンケート調査を実施。
その結果
- 「首を捕まれ壁に押し当てられ、顔の横の壁を殴った」
- 「数字ができないなら、ビルから飛び降りろといわれた」
- 「ゴミ箱を蹴り上げたり、空のカフェ飲料のカップを投げつけられた」
- 「死んでも頑張りますに対し、それなら死んでみろと叱責された」
- 「ものを投げつけられ、パソコンにパンチされ、お前の家族皆殺しにしてやるといわれた」
…などの回答が多数寄せられていました。
完全なパワハラの温床です。
銀行で働いても、無理なノルマを課せられパワハラが起きるなんて驚きです。
野村不動産株式会社
野村不動産株式会社は、不動産業界の最大手企業です。
野村不動産では、「裁量労働制」が違法適用されていた2016年9月、50 代の男性社員が過労自殺していたことが2017年3月に発覚。
同社では2005 年、会社の中枢で経営企画の立案や情報分析などを行う社員が対象の「企画業務型裁量労働制」を約600 人の社員に適用した。
しかし実際には、マンションの営業担当など本来は適用の対象とはならない業務の担当者がここに多数含まれており、亡くなった社員もこれを適用された結果、一ヶ月の残業時間が180 時間を超えることもある長時間労働をしていました。
裁量労働制が違法な長時間労働の温床となっていますね。
労働者にとって優遇されるはずの制度が、ブラック企業に悪用されれば、このような事態になるのです。
ノミネートされている企業はどれも有名な企業で、就職して働き出すまではブラックな実態に気付くことができません。
大手企業だからと安心はできないのです。
過去のブラック企業大賞が知りたい方は以下の記事を参照して下さい。
そもそも、ブラック企業に就職/転職する前に自分でブラック企業の特徴・見分け方を知っていれば、ブラック企業で働かなくていいはずです。
次はブラック企業の主な特徴と見分け方を解説していきますね。
では参りましょう。
ブラック企業の特徴・見分け方
ここではブラック企業の特徴と見分け方を解説していきます。
実は、ブラック企業には明確な基準がありません。
厚生労働省が以下のように明記しています。
厚生労働省においては、「ブラック企業」について定義していませんが、一般的な特徴として、
① 労働者に対し極端な長時間労働やノルマを課す、
② 賃金不払残業やパワーハラスメントが横行するなど企業全体のコンプライアンス意識が低い、
③ このような状況下で労働者に対し過度の選別を行う、
などと言われています。
ブラック企業に明確な定義はないと言っていますが、ブラック企業の特徴というものが多く当てはまる企業はブラック企業と言えるでしょう。
以下でブラック企業の主な特徴10選を確認していきましょう。
- 長時間労働
- 給料が低い
- 残業代が出ない
- 有給が取れない
- 離職率が高い
- ノルマ・目標が厳しい
- パワハラ・セクハラがある
- 試用期間が長い
- 短期間で管理職
- 精神論が横行
一つでも当てはまればブラック企業と呼んでもいいかもしれません。
詳しく知りたい方は以下の記事を参照して下さい。
ブラック企業の見分け方
ブラック企業の特徴は上記で紹介しましたが、ブラック企業で実際に働いている人しか実感できない特徴ばかりです。
ここではブラック企業に就職/転職しないために事前に、ブラック企業かどうか見抜く方法を紹介していきます。
大きく4つの見分け方があります。
- 求人情報で見抜く
- 面接で見抜く
- ネットの情報で見抜く
- 調査して見抜く
見抜く方法はまだありますが主にこの4つと言えます。
詳しく知りたい方は以下の記事を参照して下さい。
ブラック企業に就職して、自分の体と心が限界になる前に退職か転職をして下さい。
ブラック企業から脱出する方法を以下で解説していきます。
ブラック企業から脱出する方法
簡単に就職できて、簡単には退職できないブラック企業。
ブラック企業に就職してしまっても、ブラック企業からの脱出方法を知っていれば問題ありません。
ここではブラック企業からの脱出方法を深刻度順に解説していきます。
早急に退職したいケース【緊急】
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- 会社に行きたくない
- 即日退職したい
- 明日も出勤したくない
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ゆくゆくは退職したいケース
ブラック企業からゆくゆくは退職したいと考えている人は、転職サイトに登録することをオススメします。
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ブラック企業から退職したければ、先に転職サイトに登録して転職する意思を固めておけば、スムーズに退職することができるでしょう。
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退職の流れに関して詳しく知りたい方は以下の記事を参照下さい。
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ブラック企業で働き続けている人へ
ブラック企業と分かっていながら、働き続けている人もいるでしょう。
職場での人間関係や、何か人に言えない理由で働き続けている人もいるでしょう。
- 心身の限界が来るまで、働く必要はありません。
- 給料が安いのを我慢する必要はありません。
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ホワイト企業であれば、あなたはもっと評価されているかもしれません。
退職代行SARABAは退職に関する相談は無料なので、一度相談してみてもいいかもしれませんよ。
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まとめ
「ブラック企業大賞」はどうだったでしょうか。
ブラック企業大賞でノミネートされている企業はあくまでも、ブラック企業の氷山の一角です。
テレビのニュースや、このような企画でも取り上げられないブラック企業は多くあります。
大切なのは、ブラック企業から脱出する方法を知っておく事だと考えられます。
退職代行というサービスを知っておけば、ブラック企業と全く関わる事なくいつでも退職できるんです。
大切なのは仕事ではなく、あなたの心と体です。
限界が来る前に相談してみて下さい。相談はいつでも無料です。
それではまた!
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