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今回は2012年に始まったブラック企業大賞にノミネートされた、全ての企業を一覧で紹介していきます。
有名な大手企業の名前もあるのでチェックしてみて下さい。
それでは早速確認していきましょう!
ブラック企業大賞とは
ブラック企業大賞とは2012年から始まった、その年一番のブラック企業を決める不名誉な大会のことです。
ノミネートされた企業の中から、総合的にワースト1位となる企業が大賞となります。
パワハラやセクハラなどの、ブラックな実態がニュースやテレビで取り上げられた企業が選考されるので、名前の有名な大手企業であることがほとんどです。
「ブラック企業大賞企画委員会」という名前の組織が運営しています。
労働組合役員やNPO法人の代表、作家、弁護士や大学教授など様々な分野の有識者です。
- 古川琢也(ルポライター)
- 白石草(NPO法人OurPlanet-TV代表)
- 河添誠(首都圏青年ユニオン青年非正規労働センター事務局長)
- 佐々木亮(弁護士)
- 川村遼平(NPO法人POSSE事務局長)
- 松元千枝(レイバーネット日本)
- 内田聖子(アジア太平洋資料センター〈PARC〉事務局長)
- 須田光照(全国一般労働組合全国協議会東京東部労働組合書記長)
- 水島宏明(ジャーナリスト・上智大学教授)
- 竹信三恵子(ジャーナリスト・和光大学名誉教授)
- 土屋トカチ(映画監督)
- 【過去の委員】印鑰智哉(メディアアクティビスト)
※2020年、2021年ブラック企業大賞はコロナ禍の影響で中止になったので、最新のブラック企業大賞は2019年になります。
12月にその年の大賞が決まり、11月ごろにノミネートされた大体10社ほど企業が発表されるスケジュールです。
余談ですが、ブラック企業大賞には授賞式もあり大賞を受賞した企業を毎年招待しています。
しかし、2012年の初年度開催から授賞式に参加した企業はありません。
これから紹介するノミネート企業一覧は、日本に多くあるブラック企業の氷山の一角に過ぎません。
詳しく確認していきましょう!
ブラック企業大賞ノミネート一覧
今までブラック企業大賞を受賞した企業は以下の通りです。
- 2012年 東京電力 株式会社
- 2013年 ワタミフードサービス株式会社
- 2014年 ヤマダ電機
- 2015年 株式会社セブンイレブンジャパン
- 2016年 株式会社 電通
- 2017年 株式会社引越社・株式会社引越社関東・株式会社引越社関西
- 2018年 三菱電機株式会社
- 2019年 三菱電機株式会社
- 2020年 コロナ禍の影響で中止となりました。
- 2021年 コロナ禍の影響で中止となりました。
大賞受賞企業はどれも有名な企業ばかりですね。
ノミネートされている企業は多くあるので、年代毎に確認していきましょう。
2012年ノミネート企業
- ワタミ(株)
- ウェザーニューズ
- すき家(株式会社 ゼンショー)
- SHOP99(現ローソンストア100)(株式会社 九九プラス)
- 株式会社すかいらーく
- 株式会社フォーカスシステムズ
- 有限会社 陸援隊および株式会社ハーヴェスト・ホールディングス (ハーヴェストツアー)
- 株式会社 丸八真綿
- 株式会社 富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ(富士通SSL)
- 東京電力株式会社
大賞 【東京電力 株式会社】
2011年年3月、福島第一原発事故後2万人以上の作業員が復旧作業参加。
20ミリシーベルト以上被曝した労働者は4千人を超えていました。
被曝との関係は立証されてはいませんが、わずか1年5ヶ月の間に6人の方が亡くなっています。
さらに、下請け業者による被曝線量の偽装工作も発覚。
以上のようなことから大賞を受賞することになりました。
2013年ノミネート企業
- ワタミフードサービス株式会社
- 株式会社クロスカンパニー
- 株式会社ベネッセコーポレーション
- 株式会社サン・チャレンジ(ステーキのくいしんぼ)
- 株式会社 王将フードサービス(餃子の王将)
- 西濃運輸株式会社
- 株式会社東急ハンズ
- 国立大学法人東北大学
大賞 【ワタミフードサービス株式会社】
当時正社員だった森美菜さんが、厚生労働省が定める過労死ライン(月80 時間の残業)をはるかに上回る、月141 時間の残業をしていたことが発覚。
そして、入社2 カ月で精神疾患を発症し過労自殺に追い込まれました。
労災認定された後もワタミは責任を認めることなく、創業者である渡辺美樹会長は遺族への面談も謝罪も拒否しています。
同社が全社員に配布している「理念集」という冊子には「365 日24 時間死ぬまで働け」と書かれていたそうです。
この一件で和民はブラック企業であると、全国に広まりました。
2014年ノミネート企業
- 株式会社 大庄
- JR西日本(西日本旅客鉄道株式会社)
- 株式会社 ヤマダ電機
- 株式会社 A-1 Pictures
- タマホーム株式会社
- 東京都議会
- 株式会社リコー
- 株式会社 秋田書店
- 学校法人智香寺学園 正智深谷高等学校&株式会社 イスト
- 株式会社 不二ビューティ(たかの友梨ビューティクリニック)
- 株式会社ゼンショー(すき家)
大賞 【ヤマダ電機】
2004年から2014年までの3年の間に3人の従業員を過剰な残業により自殺で失っています。
さらに、残業時間が40時間を超えた従業員は全国607店舗で1819人。
46人の店長が、厚生労働省の定めた「過労死ライン」(残業時間が月平均80時間)を超えている事が発覚。
ヤマダ電機側は労基署の認定は事実誤認に基づくとして、訴えを全面的に否定しています。
2015年ノミネート企業
- 株式会社セブン-イレブン・ジャパン
- 暁産業株式会社
- 株式会社フジオフードシステム
- 株式会社エービーシー・マート
- 株式会社明光ネットワークジャパン(明光義塾)
- 株式会社引越社関東
大賞 【 株式会社セブンイレブンジャパン】
フランチャイズに加盟する店主4人が、販売期限が近い弁当などを値下げして売る「見切り販売」の権利を同社から妨害されたとして損害賠償を請求。
東京高裁は妨害の事実を認め、セブンイレブン側に計1140万円の支払いを命令しました。
学生アルバイトを学生生活に支障をきたすほどの低待遇で使役する「ブラックバイト」が社会問題化しました。
本部が加盟店主から過酷な搾取を行い、その結果として学生アルバイトのブラックバイト化を助長したと言えます。
セブン本部各社は、問題の責任は個々の加盟店店主らにあるとして自らの責任を否定しています。
2016年ノミネート企業
- 株式会社エイジス
- 株式会社 電通
- 株式会社 ドン・キホーテ
- 株式会社プリントパック
- 関西電力株式会社
- 佐川急便株式会社
- サトレストランシステムズ株式会社
- 宗教法人 仁和寺
- ディスグランデ介護株式会社(「茶話本舗」FC企業)
- 日本郵便株式会社
大賞 【株式会社 電通】
電通で働いていた24歳の新入社員・高橋まつりさんは2015年12月25日に自殺しました。
時間外労働が月105時間という超長時間労働に加えて、上司からのパワハラによって精神的に追い込まれた結果でした。
彼女のツイッターには
「はたらきたくない。1日2時間の睡眠時間はレベルが高すぎる」
といったものもありました。
亡くなる数日前には「ブラック企業大賞2015」を報道したツイートをリツイートしていたのです。
13年前にも入社2年目の男性社員の自殺が過労死と認定され、3年前にも30歳の男性社員の病死が過労死と認定されています。
電通は日本を代表する企業です。
そして、日本を代表するブラック企業でもあることが判明しました。
2017年ノミネート企業
- ゼリア新薬工業株式会社
- 株式会社いなげや
- パナソニック株式会社
- 新潟市民病院
- 日本放送協会(NHK)
- 株式会社引越社・株式会社引越社関東・株式会社引越社関西
- 大成建設株式会社・三信建設工業株式会社
- 大和ハウス工業株式会社
- ヤマト運輸株式会社
大賞 【株式会社引越社・株式会社引越社関東・株式会社引越社関西】
アリさんマークの引越社で知られている会社です。
社員の1人が労働組合に加入したことで、その社員をシュレッダー係に配転し、懲戒解雇しました。
懲戒解雇の理由を「罪状」などと記載し、男性の顔写真を入れた書類(罪状ペーパー)を、貴社グループの店舗へ掲示。
同様の文面を全従業員に送る、社内報へ掲載し送付しました。
労働組合からの脱退を促す嫌がらせをするのは許される行為ではない、として大賞を受賞しました。
ちなみに、引越社関東は2年前に開催された「ブラック企業大賞2015」において「ウェブ投票賞」「アリ得ないで賞」をW(ダブル)受賞しています。
一度黒く染まった、企業はすぐにホワイトにならないのでしょう。
他のノミネート企業について詳しく知りたい方は以下の記事を参照下さい。
2018年ノミネート企業
- 株式会社ジャパンビバレッジ東京
- 株式会社日立製作所・株式会社日立プラントサービス
- 株式会社モンテローザ
- ゴンチャロフ製菓株式会社
- 財務省
- スルガ銀行株式会社
- 野村不動産株式会社
- 三菱電機株式会社
大賞 【三菱電機株式会社 】
2014年〜2017年の間に5人も相次いで労災認定されていたことが判明。
そのうち2人は過労自死をしていました。
長時間労働での自殺者を相次いで出しているにも関わらず、再発防止に勤めないブラックな実態が露わになり大賞となりました。
他のノミネート企業について詳しく知りたい方は以下の記事を参照下さい。
2019年ノミネート企業
- KDDI株式会社
- 株式会社セブン‐イレブン・ジャパン
- 株式会社電通
- 株式会社ロピア
- 長崎市
- トヨタ自動車株式会社
- 三菱電機株式会社
- 吉本興業株式会社
- 楽天株式会社
大賞 【三菱電機株式会社】
2度目の受賞は初めてのことです。
2014~2017年にかけて男性社員5人が長時間労働によって精神疾患などを発症し、うち2人は過労自死していたことが判明。
さらに、子会社であるメルコセミコンダクタエンジニアリング(MSEC)でも2017年に40代の技術者が自死し、こちらも長時間労働による労災と認定されました。
19年8月には再び三菱電機で20代の男性新入社員が自死。
教育主任の30代男性社員が、自殺教唆の疑いで書類送検されるなど、数年にわたって問題となっています。
こんなに短期間の間で労災が何度も認定されるのは異常です。
他のノミネート企業について詳しく知りたい方は以下の記事を参照下さい。
2020年ノミネート企業
2020年はコロナ禍の影響により、ブラック大賞は開催されませんでした。
ブラック企業大賞は、毎年年末に開催してまいりました。 2020年につきましては、この1年間、コロナ禍で起こっている労働問題についての様々な対応に実行委員が追われているため、やむを得ず中止といたしました。コロナ禍の中で、人権侵害的な企業が増えていることも指摘されており、引き続き監視と批判を強めていきたいと考えています。
2021年1月5日ブラック企業大賞実行委員会
ここまでブラック企業大賞にノミネートされた企業を紹介してきました。
大賞を2度受賞しているのは【三菱電機株式会社】だけですが、何度もノミネートしている同じ企業は多くあります。
ブラック企業が多い業界
ブラック企業が多くなりがちな業界を紹介します。
- 飲食業界
- 運送業界
- 教育業界
- 営業業界
- 不動産業界
- 介護士業界
- IT業界
ブラック企業の特徴や、見分け方を知っていれば自分からブラック企業に進んで就職しないはずです。
ブラック企業の特徴・見分け方については以下の記事を参照下さい。
特徴・見分け方の次は、ブラック企業から確実に抜け出す方法を知っていれば問題ありません!
次は、ブラック企業の脱出方法に解説していきます。
ブラック企業から脱出する方法
簡単に就職できて、簡単には退職できないブラック企業。
ブラック企業に就職してしまっても、ブラック企業からの脱出方法を知っていれば問題ありません。
ブラック企業はあなたの心と体に限界が訪れるまで酷使されます。
そんな会社からはすぐに脱出して下さい!
ブラック企業からの脱出方法を深刻度順に解説していきます。
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- 会社に行きたくない
- 即日退職したい
- 明日も出勤したくない
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詳しく退職代行SARABAを知りたい方は以下の記事を参照下さい。
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ゆくゆくは退職したいケース
ブラック企業からゆくゆくは退職したいと考えている人は、転職サイトに登録することをオススメします。
転職先が決まらずに、退職してしまうと生活が苦しくなったり、様々な問題が発生します。
ブラック企業から退職したければ、先に転職サイトに登録して転職する意思を固めておけば、スムーズに退職することができるでしょう。
転職先が決まっていれば、ブラック企業から退職を無理に引き止められる可能性も低くなります。
もし問題が発生するようでしたら、転職サイトに相談することも可能です。
退職したい人は、先に転職先を見つける!というのが大切です。
退職の流れに関して詳しく知りたい方は以下の記事を参照下さい。
ブラック企業で働き続けている人へ
ブラック企業と分かっていながら、働き続けている人もいるでしょう。
職場での人間関係や、何か人に言えない理由で働き続けている人もいるでしょう。
- 心身の限界が来るまで、働く必要はありません。
- 給料が安いのを我慢する必要はありません。
- 一つの会社で長く働き続けることが評価される時代ではありません。
ホワイト企業であれば、あなたはもっと評価されているかもしれません。
退職代行SARABAは退職に関する相談は無料なので、一度相談してみてもいいかもしれませんよ。
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まとめ
ブラック企業大賞を一覧を見てきました。
あくまでも、世間にブラックな実態が判明している企業だけがノミネートされています。
世の中にバレていないだけで、ブラック企業はまだまだあります。
転職しようとしている人は、ブラック企業に転職しないようにブラック企業の特徴を知っておくことが肝心ですね。